紫海栗漁師 松浦 登(まつうら のぼる)
松浦さんは大村市漁協に所属する漁師さんで、紫海栗漁を始めて20年になります。 ご両親、ご兄弟も漁師さんで、大村の海に長年携わっています。
早朝、松浦さんは停泊している自らの船に向い、かぎざおを手に、漁場へ船を走らせます。
目当ての漁場へつくと、箱めがねを取り出し、口でくわえ込み、海底を覗きます。 岩礁の間に潜む紫海栗を、かぎ竿でひっかけて、引き上げます。 その動作はおどろくほど俊敏で、次々に紫海栗が船の上のカゴへ入れられていきます。
周囲には他の漁師さんの船もあるので、ぶつからないように時折顔を上げて注意しつつ、船を向きを小刻みに変えながらおよそ2時間の間、片時も休まずに紫海栗をとり続けます。
松浦さんがおっしゃるには、昔と比べて海水の温度が高く、海栗の数が減ってきているそうです。 これはナマコにも言えることであり、なおかつ昨年は養殖している牡蠣が風評被害のためになかなか売れず大変な思いをしたともいいます。
今年は気を引き締めなおしてよい漁ができるようにと、陸に上がった松浦さんは恵比寿様へお祈りをしていました。
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